個人でできるベッドマットレスクリーニング方法

基本的にベッドマットは新品の購入が好ましいと言われていますが、その理由に経年劣化や衛生面などが挙げられることがあります。

肯定派の意見としては「安く手に入るし クリーニングと陰干しをすれば大丈夫」ということを挙げています。

「でもクリーニングってどうやれば良いの?」という方もいると思いますので、この記事では簡単に自分で出来るクリーニング方法を紹介したいと思います。

では、自分自身で出来るクリーニング方法とは,どういった方法があるのかを以下で紹介していきますが、ただしその前に、低反発マットレスやラテックスマットレスは注意が必要という事を知っておくとよいでしょう。

このタイプには濡れると劣化が早まる種類も有るため、洗濯表示を確認する様にしてください、それでも不安という方は、マットレスの目立たないところで染み抜き方法を試すと良いでしょう。
ベッド掃除

べッドマットの気になる汚れとは⁉

ベッドマットの汚れには、見える汚れと見えない汚れの2種類があり「汗、血液、嘔吐」などによる汚れがあります、その他にも ベットの上で飲食 をした場合も汚れの原因を作る事となります。
以下では、それぞれのクリーニング方法について簡単に解説していきますので、興味のある方は参考にしてみて下さい。

基本的なメンテナンスとしては、マットレス本体の場合、マットレスカバーやシーツを敷かず直接マットレスの上で寝ているかたは年に1〜2回程度陰干しをすると良いでしょう。

マットレスにカバーやシーツを敷いて寝ているという方は2〜3年に1度はマットレス本体の陰干しをする事をお勧めします。

クリーニング方法手順基本説明

掃除の手順として共通して言えることは、水道水を絞ったタオルだけで落ちる汚れはそれだけで十分ですが、汚れが落ちない場合は、同じくタオルに洗剤をつけて、汚れが落ちるまで軽くたたくようにして汚れを吸い取ります。

それでも落ちない頑固な汚れは、調合した洗剤などをジョーゴを使ってスプレーボトルに移し、よく絞ったタオルにスプレーをして、黄ばみやシミが気になる部分に軽く叩くようにして拭き取ります、それでも落ちない場合はブラシなどを使用して軽く叩くようにブラッシングするようにして落とすとよいでしょう。その後、水道水を絞ったタオルで洗剤を吸い取り、最後に水分を吸収させるように乾いたタオルを押し当てて水分を取り除き、陰干しをしながら、扇風機などで乾かすとよいでしょう。

【クリーニングポイント】

1. 水で落とせない汚れには洗剤を使用して落とす
2. 強く絞ったタオルに洗剤を付け、汚れた部分を軽く叩き、汚れが目立たなくなるまで繰り返す
3. 水分で濡れた部分を乾いたタオルを押し付けて水分を取る
4. 乾くまで乾燥させる
※:ドライヤーを使用すると濡れている部分が焼け焦げてしまう可能性があるので、使用は避ける様にしましょう。
以上の順番が基本となります。

どの汚れも同様ですが、時間が経過するにつれて固まるため、基本的に汚れが固まる前にできるだけ早く落とすようにしましょう。

【使用するもの】

1. 洗剤(用途による)
2. タオル 3枚(濡れぶき用,洗剤用,空ぶき用
3. ブラシ(歯ブラシなど)
4. ボール&ジョーゴ(洗剤を配合する場合)
5. スプレーボトル
6. 掃除機・布団乾燥機(ダニ退治用)

この記事で紹介する洗剤は以下の通りです。

【汚れの種類別アイテム】

寝汗(黄ばみ・シミ) 重曹 きばみ汚れになる前に使用する
血液 重曹・セスキ炭酸ソーダ すぐに拭き取る場合に有効
ジュースやお茶 中性洗剤 すぐに拭き取れる時は中性洗剤
アンモニア(尿) クエン酸 クエン酸はアンモニアを中和する
カビ エタノール・漂白剤 弱めのカビには消毒用エタノール
ダニ 布団乾燥機 熱に弱いダニは布団乾燥機を使用

【洗剤成分】

pH 液性 製品
3.0以上6.0未満 弱酸性 クエン酸
6.0以上8.0以下 中性 マイペット(水道水・アルコール)など
8.0を超えて11.0以下 弱アルカリ性 重曹・セスキ炭酸ソーダ
11.0を超えるもの アルカリ性 ハイター・塩素系漂白剤

※:上記で紹介した洗剤等の効果については以下の記事で紹介しています。
※:アルカリ性や酸性の強い洗剤は素材を傷つけるため注意が必要です。


まず初めに挙げられるのが、寝ている間にかく汗ですが、放っておくとカビやダニの繁殖を誘発してしまうので、毎日シーツの交換か、1週間ないし月に1度はシーツの洗濯をすると良いでしょう。ただし、シーツやパッドを 汚してしまった時は後回しにせず、汚れを発見次第ふき取る様にしてください。

寝汗による(黄ばみ・シミ)

マットレスは快適な睡眠を支える重要なアイテムですが、寝汗によって体から出る皮脂やフケなどが、寝ている間に布と擦れ合い、それらの汚れが細かくなりマットレスやシーツなどの繊維に染み込み、時間の経過とともに蓄積され、やがて黄ばみや汗染みの汚れとして定着してしまいます。

一度黄ばみになってしまうと、簡単には落ちにくくなってしまうため、クリーニング作業に時間がかかることもあります。

掃除をおこたって、そのままにしていると汚れが蓄積することで雑菌やカビの繁殖が進み、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
また、不快な臭いや黄ばみ・シミが目立ちはじめるだけでなく、マットレスの素材が劣化していくことで耐久性や寝心地も損なわれます。
これらの問題を防ぎ、清潔で快適な睡眠環境を保つためには、適切なお手入れと対策は欠かせません。

マットレスについた汗染みや黄ばみに対してどのような成分が有効かを以下にまとめました。

方法 材料・作り方 ポイント
水で落とす 汚れてすぐの場合 擦らずタオルに吸収させる
消毒用アルコール スプレーボトルに入れ変える 細菌除去・消臭効果が高い
重曹 重曹 小さじ1杯 (100ml) 汚れを浮かせて取り除く
クエン酸 クエン酸 小さじ1杯+ぬるま湯 (100ml) 汚れを浮かせて取り除く
中性洗剤を使用 中性洗剤(1滴)水 (100ml) 染み込んだ汚れを除去
酸素系漂白剤 酸素系漂白剤(5ml)40℃以上のぬるま湯(500ml) 頑固な黄ばみに有効

以下は各成分の効果を説明したものとなります。

<補足解説>
水 :水は最も簡単な方法で、新しい汗染みや軽い汚れに効果的です。特に汗の中の水溶性成分を洗い流すことで、シミが繊維に浸透するのを防ぎます。タオルで軽く叩いて吸収するだけで効果を発揮します。

消毒用アルコール:アルコールは消毒効果があり、汗によるニオイの原因となる細菌を除去するのに優れ、臭いの原因となるバクテリアを抑え、匂いや菌の繁殖を防ぎます。また速乾性があるため、マットレスのような大きな素材でも洗剤残りのような表面がべたつくということも、気にすることなく安心して使用することもできます。

重曹: 重曹はアルカリ性の性質を持ち、汗や皮脂が酸性の場合に中和作用を発揮します。これにより黄ばみを浮かせ、繊維に定着するのを防ぎます。また、匂いを吸収する効果もあるため、ニオイ対策としても有効です。

クエン酸: クエン酸は酸性成分で、汗に含まれるアルカリ性成分を中和します。これにより、黄ばみや汗染みの分解を促進します。自然由来の成分で繊維に優しいのも魅力です。

中性洗剤: 中性洗剤は汚れを分解する洗浄力を持ち、繊維の奥深くに染み込んだ頑固な汚れに有効です。重曹やクエン酸だけでは落とせない汚れにも効果的です。

酸素系漂白剤: 酸素系漂白剤は、泡の働きで繊維の奥まで入り込み、黄ばみや汚れを分解します。特に頑固なシミや長期間放置された汚れに効果を発揮します。ただし、使用後はしっかりすすぎと乾燥を行うことが大切です。

これらの成分を汚れの種類や状態に応じて使い分けることで、マットレスをより清潔に保つこともできるでしょう!


血液による汚れ

血液にはタンパク質と色素が含まれているため、時間が経過するにつれて固まり、酸化が進むことによって濃くなる傾向があります、そのため時間が経過するほど落としにくくなってしまいますので、汚れの濃さによって洗剤を変えるとよいでしょう。

方法 作り方 ポイント
水で落とす 水道水を使用 こすらず軽く叩いて汚れを吸収する
塩を使う 塩(塩と水を2対1の割合) 水のみで落ちない場合に使用する
重曹 重曹(大さじ1杯)水(300ml) スプレーボトルで噴霧して叩き拭き
食器用洗剤 食器用洗剤(1滴) 重曹のみで落ちない場合に使用する
セスキ炭酸ソーダ セスキ(小さじ1杯)水(500ml) いつ汚れたかわからない場合
酸素系漂白剤 漂白剤(2g耳かき2~3杯)水(500ml) 他の方法で落ちない場合
血液の汚れは、30℃以上のお湯の場合は落ちにくくなる性質があるため、水道水を使用するようにしてください。
水道水だけで落ちなくなってしまった時は以下の順で試すようにすると良いでしょう。
<補足解説>
塩:血液には酸性の性質を持つ たんぱく質が、含まれているためアルカリ性の性質を持つ塩によって中和させることにより、汚れを分解して落としやすくする効果が期待できます。

重曹:重曹も塩と同じく、アルカリ性の性質を持つことから血液の汚れを落とすのに適していると言えますが、研磨効果もあるため、多く入れすぎないようにすると良いでしょう。

食器用洗剤:塩や重曹水で落とせない場合にはブラシまたは使わない歯ブラシなどを水道の水につけ、その上から食器用の洗剤をブラシに1滴たらし、血液で汚れた部分を軽くブラッシングする様にして血液を浮かせ、乾いたタオルを押し付ける様にしてふき取り、血液で汚れた部分がきれいになるまで続け、強く絞ったタオルで洗剤を落としてから乾いたタオルで水けをとってください。

セスキ炭酸ソーダ:気が付いたらマットレスに血液が付いていたという場合は、重曹よりも若干アルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダを使用すると良いでしょう、重曹との違いは研磨効果が無いという事になりますが、研磨されて劣化しやすくなるような布などにはこちらが適しているとも言えます。ちなみにセスキ炭酸ソーダのpH値が約9.8なのに対し、重曹のpH値は約8.4とされているため、血液を分解する硬貨はほんの少し高いと言えるでしょう。

漂白剤:アルカリ性の洗剤や漂白剤は血液を落とすのに適しています。
これまでに紹介した方法で落ちない汚れには漂白剤を使って落とスト良いでしょう。

ただし、塩素系漂白剤は効き目が強くマットレス自体の色落ちをしてしまう可能性があるため、衣類にも使える酸素系を使用するようにしてください。

必ず使用前に洗濯表示をチェックするようにするとよいでしょう。


飲み物(お茶・ジュース)

ジュースやお茶などの飲み物をマットレスにこぼしてしまった場合には中性洗剤が無難と言えるでしょう。
(中性洗剤の製品によって異なるため、ラベルや説明書を確認するようにしてください)

方法 作り方 ポイント
中性洗剤 水200ml+適量洗剤 生地への影響が少ない
お酢 酢と水を1対1の割合で混ぜ 時間とともに匂いも消える
<補足解説>

中性洗剤:酸性やアルカリ性の強い洗剤を使用すると、繊細な素材のマットレスでは色落ちや劣化を引き起こす可能性があるため、どちらでもない「中性」の性質を持つ洗剤の方が生地や繊維に対する影響が少ないといえます。

また、中性洗剤は油分の汚れを浮かせ、繊維が痛むのを抑えつつ、汚れも落とす効果があるため、ジュースやお茶のような液体の汚れを落とすには効果的と言えるでしょう。

お酢:お酢には雑菌やカビの繁殖を抑える作用があり、除菌・消臭に加え匂いや衛生面にも効果的です。

お酢の主成分である酢酸には、酸性がアルカリ性の汚れ(特にお茶やジュースの一部)を中和して分解し、シミを目立たなくするのにも役立ちます。

お酢の匂いは通常、時間とともに自然に消えていきますが、マットレスを風通しの良い場所で陰干しをし、乾燥させることで、匂いが早く消えることがあります。
ただし、匂いが残っている場合は、重曹を振りかけて数時間置いた後に掃除機で吸い取ると、匂いが軽減されることもあります。


お子さんなどのおねしょ(おしっこ)

おねしょ(おしっこ)の成分にはアルカリ性のアンモニアが含まれていることから、酸性の特性を持つクエン酸で中和させる事で、おしっことニオイの共を取り除く効果があります。

長時間放置すると臭いやシミが取れにくくなるので、早めの対処が大切です

方法 作り方 ポイント
お酢 酢と水を1対1の割合で混ぜ 時間とともに匂いも消える
重曹 重曹1対水1でペースト状に ブラシなどで軽く叩く
クエン酸 水200ml+小さじ1杯 アンモニア臭の中和
<補足解説>

お酢: 酸性のため、アンモニア臭の中和に役立ちます。ただし、ニオイが残りやすいので気になる場合は注意してください。

重曹:(使い方次第で応急処置に役立つことも) 消臭効果はありますが、酸性ではないためクエン酸ほどの中和効果は期待できません。

そのままにしておくとアンモニア臭が気になるおねしょは、できるだけ早く水分を取り除くことが重要です。
まずは未使用の乾いた雑巾などを押し当てて水分を取り除きましょう。

クエン酸:おねしょの汚れにはクエン酸を使った掃除がおすすめです。
スプレーボトルを使って汚れた部分に吹きかけ、ニオイがとれるまでタオルで拭き取り、最後はしっかりと乾燥させてください。


嘔吐(ゲロ)による汚れ

マットレスに嘔吐(ゲロ)をしてしまった場合は、すぐに取り省いて掃除をすることが必須ですが、寝起きで気付いた場合、例え二日酔いでも後々のことを思うと即効で掃除する方が良いと思います。

洗剤の種類・作り方とポイント

方法 作り方 ポイント
重曹 重曹大さじ2 + 水500ml 汚れの中和と消臭に最適
お酢 酢1対水3 消臭・殺菌効果。酢の臭いは時間とともに消える。
中性洗剤 中性洗剤を少量、水で希釈 繊維に優しく、汚れをきれいに除去。
酸素系漂白剤 50℃のお湯に溶かしを混ぜる ニオイや黄ばみを除去。色柄物にも使用可能。
消毒用アルコール 市販の消毒用アルコール 殺菌効果、細菌対策に有効。
クエン酸 大さじ1 + 水200ml ニオイや細菌に効果的
過酸化水素 適量を直接汚れ部分に塗布 数分置いてから湿らせた布で拭き取る
<補足解説>

重曹:弱アルカリ性で嘔吐物の酸性成分を中和しやすい特性があり、消臭効果が高いのでニオイを抑え効果もあります、またペースト状にすることで汚れの吸着が強くなるため、染み混んだ汚れも取り除く効果も高まります。

お酢: お酢は自然由来の消臭剤として優秀で、殺菌力も兼ね備えています。頑固な染みやニオイにも対応できますが、過度に濃い酢酸水はマットの素材を痛める可能性があるため、素材への影響を考慮して薄めることが重要です。お酢のニオイが気になる方もいると思いますが、ニオイは徐々に消えていきます。

中性洗剤:中性洗剤は繊維に優しく、嘔吐物の汚れをきれいに落とすのに最適です。水で十分に薄めることで素材の劣化を防ぎつつ汚れを効果的に取り除けます。

酸素系漂白剤:特に黄ばみや臭いをしっかり除去したい場合に効果を発揮します。高温のお湯を使うことで洗浄力がさらにアップします。

消毒用アルコール: 汚れを取り除いた後の仕上げにエタノールを使用することで、菌を完全に殺菌し安心して使用できる状態になります。ただし、エタノールは素材によって変色や劣化の原因になることがあるので、必ず目立たない部分で事前にテストすることをおすすめします。

クエン酸: 臭いと細菌対策に優れており、特に自然な方法で清掃を行いたい場合に便利です。

過酸化水素:(オキシドール)などは 強い除菌力と漂白効果があり、生物由来の汚れに対して非常に効果的です。ただし、素材への影響を事前に確認する必要があります。

※:素材にダメージを与える可能性もあるので目立たない部分でテストしてください。


カビの対策法

マットレスを長期間使い続けているにもかかわらず、掃除をおこたっていると、知らず知らずのうちにカビが繁殖してしまっていることがあります。

マットレス表面はキレイに見えても裏側がカビていたり、内部に繁殖していることもあります。
寝汗や体から出る皮脂などは、黄ばみの原因になるだけでなく、ダニの餌になってしまうため定期的な掃除が必要不可欠といえます。

ダニを吸い込むと、喘息の発作を引き起こす可能性があります。他にもダニの死骸や糞がアレルゲンとして作用し、気道が炎症を起こすことにもつながりかねません。さらに、ダニはアレルギー性鼻炎や皮膚炎を引き起こすこともあります。

健康でいるためにも寝具だけでなく、部屋の掃除や換気を定期的にすることを心がけるとよいでしょう。

カビ対策:洗剤・方法一覧表

方法 作り方 ポイント
消毒用エタノール 市販アルコール(濃度70〜80%) 殺菌効果。予防にも◎。乾燥を忘れずに
重曹+エタノール併用 重曹水(小さじ1+水100ml)→エタノール仕上げ 汚れ除去+殺菌力UP。臭いも抑制
カビ取りスプレー(布対応) 市販品。布対応タイプを使用 黒カビや染み付きに効果。色柄物は注意
酸素系漂白剤 ぬるま湯(約50℃)で希釈して使用 繊維に優しくカビ除去。人体や環境にも配慮あり
<補足解説>

消毒用エタノール: 軽度の表面カビや菌の殺菌に効果的です。拭き取り後の乾燥を徹底することで、再発防止にも役立ちます。予防目的で定期的にスプレーすると良いでしょう

重曹+エタノールの併用: 重曹が汚れと臭いを中和し、エタノールでカビ菌を殺菌することでダブルの効果が期待できます。自然派クリーニングにも最適と言えます。

カビ取りスプレー: 市販の布対応スプレーは黒カビなど根の深いカビに強力です。漂白効果もあるので、色素沈着した箇所にも対応可能。ただし色柄物には注意が必要です。

酸素系漂白剤: 塩素系とは違い、人体や繊維にやさしい漂白剤です。特に子供やペットのいる家庭でも安心。高温のお湯で活性化させるとより効果的です。

 ダニ対策方

ダニは夜行性の傾向があり、暗い環境になると隠れていた場所から出てくることがあり、これにより活動が活発化しやすくなるとされています、そのため布団乾燥機やアイロンを使用する前に1時間ほど部屋を暗くすることで、より効果的になるとされています。

またダニは熱と乾燥に弱いため、布団乾燥機がある場合は定期的に使用するとよいでしょう。もしもないという場合はスチームアイロンを使ってマット全体をアイロンがけして、ダニを退治してみてください。

スチームで湿っている場合は、陰干しをして乾燥させるとよいでしょう。

方法 作り方 ポイント
布団乾燥機 部屋を暗くしてから高温乾燥 ダニの活動を促してから熱で撃退。60℃以上で死滅
掃除機がけ 乾燥後に表面を丁寧に吸引 ダニの死骸・糞などアレルゲン除去に必須
スチームアイロン 高温スチーム → 陰干しで乾燥 熱処理+乾燥。乾燥機の代替手段にも◎
防ダニシーツ・カバー 防ダニ加工製品を使用 長期的に繁殖防止。洗濯OKで衛生的
<補足解説>

布団乾燥機: ダニは高温と乾燥に弱く、特に60℃以上で死滅します。暗所で活動を活性化させた後に乾燥を行うことで、より効率的な退治が可能です。

掃除機がけ: ダニの死骸やフンはアレルゲンとなるため、乾燥後に掃除機でしっかり吸い取ることで、呼吸器系のトラブル予防にもつながります。

1. 布団乾燥機をかける前に1時間ほど部屋を暗くする
2. 布団乾燥機でマットレスを乾燥させ、ダニを死滅させる
3. マットレスに掃除機をかけてダニの死骸を吸い取る
4. 最後に陰干しなどをして乾燥させれば完了です

スチームアイロン: 高温スチームによる殺菌と除湿が可能で、乾燥機がない場合にも効果的です。仕上げに陰干しして湿気を除去することが重要です。

ダニの繁殖予防として防ダニシーツやカバーを使用するという方法もあります。

防ダニシーツ・カバー: ダニの侵入や繁殖を物理的に遮断する予防策として有効です。こまめな洗濯が可能な製品を選ぶことで清潔さを保てます。


汚れがとれない場合の対処法

ここまでに紹介した方法を試しても汚れが取れなかった場合には、買い替えをするか、クリーニング業者に依頼するという方法も視野に検討するとよいでしょう。

クリーニング業者に依頼する

汚れたマットレスが気に入っていて変えたくないので、汚れを落として長く使用したいという場合は、クリーニング業者に依頼する方法もあります。

マットレスのクリーニングを業者に依頼する事により、除菌殺菌もしてもらいキレイになったマットレスを、安心して使用する事もできるでしょう。

クリーニング料金としては、マットレスの大きさやクリーニング業者によって異なりますが、大まかな目安は以下のとおりです。

マットレスのクリーニング料金はサイズや汚れの程度だったり、業者のサービス内容によって価格に幅がありますが、大まかな目安として以下の目安が一般的です。

マットレスクリーニング料金相場

サイズ 料金目安 所要時間 備考
シングル 約8,000〜13,000円 約2〜2.5時間 両面クリーニングやオプション追加で変動
セミダブル・ダブル 約11,000〜16,000円 約2.5〜3時間 汚れの程度によって追加料金あり
クイーン・キング 約14,000〜20,000円 約3〜3.5時間 高級素材は別途見積もりになることも
ベビー・キッズ 約7,000〜9,000円 約2時間 小型サイズで比較的安価

 オプション料金目安

オプション内容 追加料金 効果
消臭・抗菌加工 +2,000〜4,000円 ニオイ・菌の抑制
カビ除去 +3,000〜5,000円 黒カビ・黄ばみ対策
防ダニ加工 +2,000〜3,000円 ダニの繁殖予防
両面クリーニング +2,000〜5,000円 片面より徹底洗浄

マットレスを汚さないための予防策

固まってしまった汚れなどは落とすのに手間がかかるため、そもそも汚れが付かないように普段から対策をしておくと安心です。以下のような方法は、手軽で実践しやすく、マットレスの清潔を保つのに有効です。

✅ 予防方法のおすすめ3選

  1. 防水シーツを活用する  汚れがシーツに付着しても、マットレスまで染み込むのを防げるので掃除の手間が軽減されます。
  2. ベッドパッド・マットレスプロテクターを使う  抗菌・防臭・防ダニなどの機能付き商品が多く、自分のニーズに合ったものを選べば快適に使用できます。
  3. 洗濯可能なマットレスを選ぶ  カバーが取り外せるタイプや、丸洗いできる素材を使用したものは、衛生面でも安心。特に「ファイバーマットレス」は水洗いに対応した商品が多くおすすめです。

しっかり対策していても、思わぬタイミングで汚れが付くこともあります。万が一に備え、汚れの落とし方はあらかじめ把握しておくと安心です。

マットレスを清潔に保つ日常習慣

マットレスは高額なものも多いため、可能な限り長く使いたいという方が多いはず。日頃のちょっとした心がけで、清潔な状態を長持ちさせることができます。

  • 必ずシーツを敷いて使う(直接寝るのは避ける)
  • 小さなお子さんには防水シーツやタオルを使用
  • 飲食はベッドの上で避けるのが基本
  • 汚れがついたらすぐ対処する(放置しない)

毎日の使い方を見直すだけで、マットレスの美観も寿命もぐっと伸びます。

買い替えのタイミングを見極める

汚れが落ちないだけでなく、へこみや反発力の低下、カビの発生などが気になるようなら、思い切って新しいマットレスへの買い替えも選択肢のひとつです。以下は一般的なマットレスの寿命目安です。

マットレスの種類 寿命の目安
ポケットコイルマットレス 約8〜12年
ボンネルコイルマットレス 約7〜10年
低反発マットレス 約3〜5年
高反発マットレス 約6〜8年
ファイバーマットレス 約6〜8年
ラテックスマットレス 約6〜8年
※使用頻度やお手入れによっても寿命には差が出るため、あくまで目安として参考にしてください。

使用期間が短くても、沈み込みやきしみが気になる場合は、快適な睡眠のためにも買い替えを検討してみましょう。

以上【個人でできるベッドマットレスクリーニング方法】でした。