【投資日記③】NISA口座は完全無料ではない!
【投資日記】第3弾
資産形成として投資を始めるなら、まずは「NISA口座」が選択肢に入る方も多いのではないでしょうか。
NISA口座は非課税だし、利益が出ればそのままの金額を降ろすことができる、と思っていませんか!?
「NISA口座」の最大の魅力は、非課税という大きなメリットがあるといえますが、実際「本当に完全無料!」といえると思いますか?
確かに、NISA口座そのものには税金や口座維持費はかかりません。ただし、投資商品には“見えにくいコスト”が潜んでいます、信託報酬、為替手数料、売買手数料など、知らずに選ぶと大きな差が出ることもあります。
ETF投資:株価と為替の乱高下に備えよう!
例えば株価が値下がりした時に1年間価格が戻らなかった場合、信託報酬がのしかかってくるのです。
だからこそ、商品選びでは「コストの見える化」が重要で、商品ごとに異なるコストを、知らないと後々の長期的な資産形成に大きく影響してくるんです。
投資金額が1万円や2万円の場合、1%の信託報酬なら100円とか200円で済みますが、10万円の場合は1000円や2000円になります。「なんだたいしたことないじゃないか!」と思うかもしれませんが、株価が10%下落して為替相場が-10円になったとき、実際の損失は想像以上に大きくなります。
たとえば、米国株に10万円投資していた場合、株価が10%下がればそれだけで1万円の損失です。さらに、為替が1ドル=150円から140円に円高になれば、ドル建て資産の価値が約6.7%目減りします。これによってさらに約6,700円の損失が加わり、合計で16,700円もの損失になります。そこに信託報酬1%(1,000円)が加われば、トータルで17,700円のマイナスです。
つまり、信託報酬は「たいしたことない」と思っていても、相場が悪化したときには確実に資産を削る要因になります。長期的に見れば、この1%が複利的に効いてきて、資産形成に大きな差を生むこともあるのです。
「複利的に効く」とは、信託報酬が毎年資産残高に対して引かれることで、資産の成長を継続的に削っていくという意味です。たとえば、年利5%で運用できる投資信託があったとして、信託報酬がなければ100万円は20年後に約265万円になります。しかし、信託報酬が年率1%かかると、実質利回りは4%となり、20年後の資産は約219万円にしかなりません。差額は約46万円。これは「毎年1%」が積み重なった結果です。
このように、信託報酬は目に見えにくいコストですが、長期投資では確実に資産形成に影響します。「たった1%」と思っていても、20年後には数十万円の差になることもあるのです。だからこそ、信託報酬の低い商品を選ぶことは、長期的な資産形成において非常に重要なポイントになります。
このシミュレーションは、あくまでも初期 100万円で20年間放置した場合のケースで、積立や追加投資をしていない場合の想定ですが、それでも銀行に預けているよりははるかにマシと言えます、ですが積立や追加投資をすることで、確実に資産を増やすことは可能と言えるでしょう。
また為替ヘッジの有無で銘柄を選ぶなどすれば資産形成戦略を有利にすすめるなど、ちょっとした工夫で、NISAのメリットを活かすことも可能です。
この記事をキッカケにNISA運用に対し“コスト意識”を高め、より効率的な資産形成のヒントになれば幸いです。
さらにNISA運用のヒントになるシミュレーションでETF選びのヒントにもなる記事は以下を参照するとよいでしょう!。
笑長寿MGB |株価下落×円高からの回復シナリオを徹底比較|ETF別2年後の評価額シミュレーション
「守りと攻めのバランス」を重視するならこの記事は、判断材料として非常に有益です。
この記事の【笑長寿MGB:シミュレーション】内容は、株価が下落し円高が進んだ1年目の後、2年目に株価が回復する設定と(円据え置き/円安)の2パターンをもとに、株価と為替の関係に主要ETFの評価額を比較している記事になっています。
為替と株価のダブルパンチを受けて評価額が大きく下落した時の守りのETF選びと株価上昇開始を感じたら、どのETFが有利かの情報が入っています。
💬シミュレーション記事の総合的な感想
2年間のシミュレーションを通じて、為替の動きが投資成果に与える影響の大きさを実感しました。円高局面と円安局面でのETFの安定性と優位性がわかります。
また、短期的な下落に動揺せず、積立投資や分散投資を継続することで、回復局面で有利に働くことも視覚的に確認できました。
仏教語に果報(かほう)は寝て待てという言葉がありますが、待っていられないという方は、ニュースや経済指標を見ながら、柔軟に対応する姿勢が、同じ長期的でも資産形成に多少なりとも差を生むことになります。
この結果を踏まえて、自分のリスク許容度や投資目的に合ったポートフォリオを見直す良い機会になると思います。
攻めか守り、あるいは両方といった自分自身に合ったポートフォリオを構築してください。
今後のETF選びのポイント
- 「株価や為替の動きで評価額に影響しないETF」を選ぶ。
- 「信託報酬を見落とさない」利益の圧迫を意識する。
- 「円安・円高のリスクもある」バランスの重要性を認識しておく。
- 「放置投資だけで不安しない」定期的にポートフォリオも意識する。
- 「積立投資の強化」下落時の戦略的な追加投資、ドルコスト平均法を活用する。
- 「分散を意識」日本株・外国株・全世界株・ゴールドを組み合わせて、為替リスクと市場リスクを分散。
- 「ニュースや為替動向をチェック」経済指標や金融政策に敏感になり、タイミングを見て追加投資。
この記事は、判断材料として非常に有益ですが、誰でもがうまくいくとは限りません、あくまでもETF選びや投資戦略は自己責任でお願いします。
以上「【投資日記③】NISA口座は完全無料ではない!」の記事でした。