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外壁に合った穴開け工具の選び方

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外壁に合った穴開け工具の選び方

外壁と穴開け工具の種類

ルームエアコンを取り付ける際に、室外機と室内機をつなぐために必要となる,壁の貫通穴ですが、エアコンを取付けたい部屋に、その穴が開いていない事も有ると思います、そんな時に必要となるのが、コアドリル と、それを動かすための振動ドリルです。

一言で壁に穴を開けるといっても、壁の素材によってコアドリルの種類を変更しなくてはならない事も有ります。
そこで今回の記事では、外壁の種類に対し、どの様な コアドリル が,必要になるのかを記事にしました。
※:外壁の種類が多すぎる為、おおまかな説明に なっていますので、あらかじめご了承ください。

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【コアドリルの種類】

「コアドリル」は、穴を開ける工具で、主に[石材やコンクリート]などに使用するのが一般的なイメージだと思いますが[木材、薄い金属の板・樹脂材]に穴を開ける時にも使用する事が出来ます。
穴開け工具には同じ様にホルソーもありますが、今回の記事ではコアドリルにスポットを当てているのでご了承ください。

種類としては、[振動・複合材・ALC・マルチ・乾式]などの種類があます。
それでは外壁の種類に合った工具を簡単に紹介していきますので、興味の有る方は是非、参考にしてみて下さい。

複合材用

回転モードで[金属張りサイディング・ステンレス・木材]または、これらの材質を貼り合わせた複合材でも穴をあける事ができます。

振動用

振動モードで[ブロック・レンガ・モルタル]などの壁に振動を与えながら回転させ、壁材を砕きつつ穴を空けていきますが、周囲の壁にひび割れをおこす事なく穴を開ける事が出来ます。

振動モードではなく回転モードにすれば[軟質・硬質のサイディングボード・石膏ボード]の外壁も開ける事が出来ます。

ALC用

ALC専用のコアドリルは回転モードで使用します。
ALC壁 には、補強材としてピアノ線や2分鉄筋が組み込まれている事が多く、ほかのコアドリルでは開けにくい材質でも ALC専用のコアドリルは、それらを同時に切断する事が出来ます。

マルチタイプ 用

刃先の形はメーカーによって異なりますが、回転モードで [サイディング・複合材・石膏ボード・塩ビ板・木材・薄い鉄板・FRP] など、様々な材質の壁に穴を開けられるようになっています。

乾式用

回転モードで[鉄筋コンクリート・塩ビ管・ヒューム管・陶管・瓦]など、水を使う事なく使用する事が出来ます。

次に壁の種類についてご紹介します。

 【壁材質の種類】

外壁材の種類は主に、「サイディング・モルタル・ALC・タイル」などがあります。それぞれ どのような違いがあるかをご紹介します。

サイディング

サイディングはボード状にカットされたもので、壁のサイズに合わせて貼りつけていくタイプの壁材です。
サイディングには様々なタイプがあり[窯業・樹脂・金属・木質]などがありますが、使用出来るコアドリルは[振動・マルチ・複合]用と、なります。

窯業系(ようぎょうけい)


セメント、木質系、繊維、を混ぜて板状の形に作られたタイプの材質で、厚みのある物は凹凸があり色合いも多様にあるのが特徴です。

樹脂系


プラスチック類の一種である塩化ビニール樹脂が使用されたサイディングです。

金属系


金属系のサイディングは、金属板に断熱材を裏打ちして作られた外壁で、表面にはエスジーエルやガルバリウムまたはステンレスなどの鋼板やアルミ箔 などが使用されています。

木質系


マツ,スギ,ヒノキ などの木材を貼付けた外壁の事です。

モルタル


モルタル壁は、網状の針金などの上から、砂,セメント,水 を混ぜ合わせて作られたモルタルを塗付けて乾燥させた後、塗装をして仕上げた壁の事で、様々な種類がありますが、大きな特徴として、継ぎ目がないというのが目安になります。
ほんの一部ですが、モルタル壁の種類をご紹介します。

ジョリパット

モルタルの上から砂と塗料を混ぜた砂壁風に塗装する工法で、カラーバリエーションや仕上げ方が豊富で様々な仕上げ方があります。

スタッコ仕上げ

合成樹脂エマルションなどに、セメントや大理石、砂などを混ぜた原料で、リシン仕上げよりも粒が大きく仕上げられているのが特徴です。

リシン仕上げ

リシン仕上げは砕いた大理石、または,石や砂に樹脂やセメント、さらに着色剤などを混ぜたものを吹き付ける、といった仕上げ方があり、多少ざらついた表面が特徴です。

吹き付けタイル

細かい砂、軽量骨材などの原料に樹脂を混ぜ合わせ、吹き付けたもので、少し艶が有り滑らかになっているのが特徴です。

この様なモルタルの壁には[乾式・振動用のコアドリル]が最適です。

ALC


ALCとは、気泡の入った軽量のコンクリートと言った意味の(Autoclaved・Lightweight・aerated Concrete)頭文字の略したのが(ALC)外壁で、サイディングと同様にカットされた形状となっていて、断面をみると コンクリート 内部に小さな気泡が無数にある事が解ると思います。
使用するコアドリルは[ALC・複合]用です。

タイル


石や土、砂などで作られた粘土状のものを陶器の様に焼き固めて板状にしたものをいいます。
お風呂場や床などの内装に採用される事が多い素材ですが、外壁にも使用される事もあります。
穴開けに使用するコアドリルは[乾式用のダイヤドリル]です。

以上のように外壁には様々なタイプがある事が解ったと思います、次に紹介するのが室内の壁の判断方法です。

【室内の壁の判断方法】

室内側の内壁の材質を見た目で判断できない場合、直接壁をたたいたりノックしてみると判断できる事もあります。

例えば手のひらで、たたいた時に硬く冷たい感触で、詰まっている感覚がある場合はコンクリートである可能性が高いと思われます、またコンコンっと響くような音は、石膏ボードや木である事が解ると思います。

それでも判断できない時は、針やピンを壁にさしてみると、先端に白い粉状のものが付いている場合は石膏ボードである可能性が高く、何もついていない場合は 木材である事が解ると思います、まれに下地が固く針が刺さらない事も有るので、少し離れた場所を さしてみると刺さる事も有ります。 壁にコンセントがあるばあいは、直接コンセントのカバーを外して材質をみる事も出来ると思います。

【室内機の背板を据え付けるビス】

コンクリート用

URの様な公団住宅(団地)などは、穴が開いていて、2つのボルトで背板も固定できるようになっていますが、そうでない場合、鉄筋コンクリートが多いので、エアコンを取り付ける際はコンクリート用のコアドリル(乾式タイプ)とビス、またはアンカーが必要になってきます。
プラスチック製のアンカーを打ち込んだときは、木ビスでも問題はありませんが、鉄製の場合はそれ用のボルトが必要です。
もし、直接コンクリートに打ち込むさいはコンクリート用のビスを用意する必要が有ります。

木材用

穴開けには(複合・マルチ:どちらかの)コアドリルと木ビスが必要です、薄いベニヤの場合は7本以上、なるべく、強度の有る壁の裏側(間柱や筋交い)をキリなどをさして探しだし、ビスで固定したほうが安心できると思います。

石膏ボード用

穴開けには(振動・マルチ:どちらかの)コアドリルとアンカーが必要です。 背板を取り付ける際に、メインの5か所にアンカーがキレイに閉まれば問題ないのですが、石膏ボードは位置によって弱い部分や ねじ込み過ぎによる 空回りも あるので、木材と同じように7ヵ所以上は入れておきたいところです。

土壁用

和室などの土壁や砂壁には(振動・マルチ:どちらかの)コアドリルで穴開けをして良いのですが、もろい為、背板を取り付けるのは不安なので、上下の柱にタテ桟 を付けてエアコンを固定するようにすると良いでしょう。

石膏ボードの厚みは(一般的に12mm)なので、それ以上ささらなければ、その場所に下地(間柱)などがある事になりますが、さした位置によって角だったり、すぐ横に筋交いなどがある事も有ります。

むやみにキリなどをさしたくない方は、壁の内部を判断できる センタースキャナープラス を使うと良いでしょう。

コアドリルセットの紹介

ネットで探してみると コアドリル のセットがいくつかあり、安くて使い勝手も良いと感じたコアドリルセットが有ったのでご紹介します。
ユニカのURコアドリル[振動用/複合材用/ALC用]の3本セットでセンタードリル(木工用)も付いたものになっています。

おすすめポイント

メーカーによって、コアドリルの刃(ボディー)と軸(シャンク)の部分やセンタードリルの取付け方法が違ったりしますが、同じメーカーのセットであれば共通の取付構造になっているので、楽にボディーを交換する事が出来ます。

交換方法も簡単でボディのくぼみをシャンクのフック(回転伝達用ピン)に装着して、シャンクの下の回せる(タイトリング)を時計回りに回すだけで固定する事が出来ます。

センタードリルも簡単に交換する事が出来ます、やり方は中心の穴に奥まで挿入し、一番下の(ビスレスリング)を「止」と書かれている箇所に合わせるだけで固定する事が出来ます。

※:このセットに付いているセンタードリルは木材用なので、コンクリートやステンレス用は別途購入する事になります。

もしも、自分で開ける事が不安な場合は専門の業者に頼むと良いと思いますが、業者によっては断られる場合もあるので以下の事を念頭にしておくと良いでしょう!。

業者が断る理由
・穴あけに危険を伴う(筋交い/柱/電線/等を破損させるリスクが有る)
・スペースがない(脚立を立てられない・工具が使用できない)
・タイル壁(細かいタイルが使用されている場合、破損の可能性が有る)
・取付業者の規定で出来る範囲が決まっている(例:ベランダが無く2階から1階に配管を下ろす場合など)
エアコン取付業者に断られた場合「穿孔・コア抜き・ハツリ」などの専門業者に依頼することになりますが、約2万円前後かかる事になります。
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最後に!

お掃除機能付のエアコンには、換気用のホースが付いているタイプがあり、通常の65㎜の貫通穴ではキツイので70㎜のコアドリルを使用しなくてはならない事も有るので購入するさいは、エアコンのタイプも確認しておくと良いと思います。

以上で《外壁に合った穴開け工具の選び方》終了です。最後までお付き合いいただきありがとうございました!。

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